

第12回
物欲と向き合える大人
お客様:りりさん
ガラガラガラ
??:こんばんは!やってますか?
あきら:はい~!やってますよ~!あら、りりさんこんばんは。
とても久しぶりだね。
りり:ほんと、ほんと~!
いつも来よう来ようと思っていたけど、全然お店開いてなかったから。
あきら:あ!そうだった(笑)
ちょっと長いお休みいただいて、実家に帰ったり、旅行したりしてたの。
お休みありがとうございました!はい、これ京都のお土産!
りり:京都~!?今、オーバーツーリズムで大変って聞くけど大丈夫だった?
あきら:確かに人は多かったね。でも、東京の満員電車に揺られた経験のある私には余裕のよっちゃんよ。面白かったのはね、私一人で金閣寺とか祇園とか巡ったけど、日本語が全然聞こえてこなかったの(笑)
りり:えーーー?!さすが京都…。
あきら:さらに驚いたのは、うどん屋さん入ったらメニューが全部英語で、うどん1杯2500円…。りりさん、何飲む?
りり:とりあえずビールで!京都は、観光地だもんね。
あきら:ビールね!はいよ~。
ちゃんと調べてからお店はいればよかったと思ったけど、とってもおいしかったよ。
東京だったらうどん1杯2500円って書いてあったら帰るかも。
ゴクゴクッ
りり:は~~~!やっぱり、ビールは最高だね~。
私も良く晴れた海のちかい観光地とかだったら、このビールのために数千円出しちゃうかも。家から離れれば離れるほど、お財布のひも緩むよね。
あきら:わかる~。気をつけなきゃと思うんだけどね。
りり:そうそう(笑)私もこの間、韓国に行ったのよ。半年前くらい。
あきら:え~!いいな~羨ましい。
りり:旅行会社の安いパックで3泊4日3万円。飛行機もホテルも入って、結構いいでしょ。
あきら:飛行機代上がってること考えたら、すごいいい値段。
りり:そ~そ~。そこで美容液を買ったんだけど、いくらだったと思う?
あきら:値段聞くってことは相当高かったのね。2万円!
りり:い~や、まだまだ。
あきら:さんま…いや、ここは思い切って3万5千!
りり:残念。なんと日本円にして約10万円ちょい。
あきら:え!!あ~~、え??ちょっと待って。どういうこと?
1回ですっごい効果があるとか、有名人が使ってるとかそういうこと?
りり:そうきいたけど…(笑)
あきら:そう聞いたけど?!本当は違ったとか?
りり:いや~、白状するとね、その時のテンションで買ってしまったのよね。よく考えたら日本でも韓国でもそういう美容液見たことなくて。
かといって、今更調べるのも恐ろしいでしょ(笑)
だからあの美容液は素晴らしくて、魔法のようにきれいになれるって信じて使ってる。
あきら:えーーー!!そんなーーー!!
しっかり者のりりさんでもそんなことがあるのね。少し意外だ。
りり:そのお店の人とても日本語が上手でね。
お姉さんはポテンシャルが高いって。今でもきれいだけどこれを付ければ
もっときれいになれるって言われたの。
あきら:そ、そうなのか…。
りり:しかも、10万円は高いけど、持ちがいいよとか、1日にしたら数百円だとか聞いたら
妙に納得しちゃって。もちろん旅行気分だったって言うのもあるけど。
私ってそんなに美容に興味がないタイプだと思ってたのね。
今日だってユニクロだし。
あきら:そうなんだね。
りり:でも、今回の件を通して、あ~私も綺麗になりたいんだな~って
そのためなら結構な金額も払えちゃうもんなんだな~って感じた。
あきら:わかる。わかるよ。綺麗になりたくない人なんていないもんね。
りり:帰国後もね、お化粧品とかいいお洋服が段々気になり始めて…。
SNSでもたくさん良い商品を身に付けた人たちが幸せそうに流れてくるじゃない。
良いものを身にまとって素敵なブランチとかディナーしてるの羨ましいな~て。
あきら:これまでりりさんからそういうお話聞いたことなかったから、新たな一面知れたな。
りり:でしょ(笑)
ブランドなんて興味ないし、とにかく布身に付けていればOKって感じだったから。安くおいしいもの食べよう!みたいな(笑)
あきら:確かに(笑)どちらのりりさんも素敵だよ。
りり:ありがとう!
ただね~際限ないでしょ。この欲望たちって。
あきら:そうね。
りり:お金貯めていい鞄買ったら、それに合うシャツとかズボンが欲しくなる。
その後は、靴、靴下、下着…って。
デザインだってブランドだって無限にあるから。
あきら:本当にそうね。自分に合うもの、いいものが欲しいって思うし、言うけど
結局自分に合うものとかいいものって何?って感じだよね。
りり:本当にそうなの!!
ずっともやもやしてたんだけど、ちょうど昨夜その考えにたどり着いて。
この先ずっと良いものを求め続けていくのかと思ったらなんだか複雑な気持ちで。
あきら:そうだね。ずっと何か足りない感じ。満たされない?
りり:買った瞬間は満たされるけどね。またすぐにほしいものができて、
飲んでも飲んでものどが渇く感覚なの。
あきら:苦しいね。
りり:自身の欲深さを自覚しました(笑)
あきら:自覚すること大事だね。
りり:そうそう。
物欲を自覚して向き合えるくらい大人に一歩と近づいたかも。
あきら:大成長だよ!!
りり:そういってもらえてうれしい♪
ビールもう一杯ください!!
あきら:は~い。
りり:よし、決めた!!私、物欲にきちんと向き合える大人になる!!!
常連の吉田さん:よっ!!姉ちゃんえらいぞ~~!
りり:ありがとうございます~!はい、乾杯~♪
カチャーン)
あきら:飲みすぎにも注意してね~。
この後、りりさんと吉田さんたちはすっかり意気投合し、お互いの欲しい車や服の話で朝まで盛り上がった。「物欲に向き合う」という決意表明を肴に、さっそく新たな物欲に花を咲かせるのであった。
5月号おしまい