
ひつじのおにく
5皿目
大人ってなんだろう
都内某所、ひつじフェスに来た白石と黒崎。ひつじを愛する猛者たちに囲まれながら、いろいろなひつじ料理を食べてみることにしました。
白石:おいしそうなものがありすぎる・・・!あ、私あのスープ買っちゃおうかな。
黒崎:どうぞどうぞ!・・・あ、マップのここ、見てください。マトンチョップですって!めずらしいですね。
白石:ラムじゃなくてマトン!いいね。ぜったい食べよう。
・・・マトンチョップとラム野菜スープを持って飲食エリアへ行く・・・・
白石:スープおいしい・・・見て、春雨も入ってる!最高!
黒崎:マトンチョップ、ミントソースを選びましたが、そこまでミントの主張もなくて食べやすいです。
白石:わさびソースのほうも、絶妙なバランスでいいかんじ。めっちゃおいしい。
黒崎:マトンってひつじの大人だからか、味と香りが濃厚でいいですねぇ。
白石:うん。食べ応えがあって、ひつじ食べてる!って感じがする〜。
黒崎:うーん。なんか大人の休日って感じがしていいですね。・・・そういえば、最近、大人の休日だなーって感じることが多いって感じてます。
白石:そうなの?大人の休日って、どんなところで?
黒崎:なんか、のんびり飲食をしたり、コーヒー片手にぼーっと話したり景色を眺めたり・・・っていうときですかね?
白石:へー。ゆったり過ごす感じかな?今のこれもピクニックみたいだしねー。これまではどんな休日だったの?
黒崎:漠然とした時間の使い方ではなくて、具体的に「これをするぞ!」っていう目的があって「遊び」メインの休日ですかね?
白石:なるほどー。無理に予定を詰めないっていう余裕が、大人な感じなのかな?
黒崎:ですかねぇ・・・?白石さんは「大人だなー」って思う休日とか瞬間って、ここ最近でありましたか?
白石:えっと・・・寿司屋で、魚じゃなくて芽ネギの握りで一杯やったとき、私大人だ!って思ったよ。
黒崎:大人だぁ。・・・なんか大人って感じるときって、休日の目的とか時間の過ごし方が違う感じがしませんか?
白石:そうかも。休日に限らず、メインの目的に走らない余裕というか・・・。寿司屋で魚頼まないなんて、余裕がないとできないもん。時間の過ごし方も、その時はお寿司を食べることがメインっていうよりも、東京駅眺めながらチルするって感じだったし。
黒崎:あーなるほど、余裕ですね。スタバもこれまでは新作のドリンクが目的でしたが、いまはドリンク片手に散歩したり会話したりするのが目的になっているというか・・・。これも大人の余裕ですかね。
白石:モノよりも時間に価値を感じるようになったって感じもあるかな?
黒崎:これってなんでですかね?
白石:仕事してるとオフの時間が貴重になるからなのかなー。黒ちゃんは、学生の時の休日と、働き始めてからの休日って、違う感じする?
黒崎:あっ違うかもです。学生のときは平日と休日は地続きの感覚でしたが、仕事をしてからは休みは自分の解放というか、休息というか・・・。なんか分かれている感じがします。
白石:なんか、仕事の時の自分と、オフのときの自分って、違う感じがしない?学生のときはどっちも素の自分だったけど、働き始めてからは、なんていうか・・・社会化された自分?がいる気がする。
黒崎:ほー!社会化!
白石:なんかその社会化された自分が大人の自分・・・?あ、でもさっきの芽ネギ食べてる大人な自分は、オフの自分だなー。
黒崎:あららっなんか「大人」がどんどんわからなくなってきましたね。どんな状態を指すのでしょうか・・・。ひとまず、あともう一周して考えましょうか。
・・・・・ひつじスープ、ひつじ辛米線、牛乳饅頭を受け取る・・・・・・・
白石:本日2杯目のスープ!スープ飲み比べなんて、大人の余裕がなきゃできないね。
黒崎:あちちっ。熱々だって言われたのに・・・。大人の余裕のみじんもないですよぉ・・・。
白石:大丈夫?もうこの辺適当に座って食べちゃおっか。
・・・スープを飲む。ひつじの旨みがしっかり感じられる・・・
黒崎:この辛米線、スープにしっかりひつじの出汁が効いてて美味しいです。
白石:いいね。こっちのスープもおいしいよー。そういえばさ、ちょっと前に幼馴染と会ったんだけど、小1の頃から良い意味で全然変わってないなって思ったんだよね。でも、お店に予約の電話かけてくれたの横で見てたら、その話し方がめっちゃ大人!って感じでさ。
黒崎:あー、長年一緒の友だちとかだと特に社会人の一面が見えるとギャップを感じますよね。
白石:うんうん。だから私と話してるときの友達は、別に子どもの部分が出てるとかじゃなくて、あれが素の友達なのかなって。それで子育てしたりもしてるし、しっかり大人にもなってるんだよね。
黒崎:子ども、大人・・・あっ、そういえば、人間って大人のピークがあるって聞いたことありませんか?
白石:え、そうなの?でも何となくわかるかも。みんな最終的に子どもみたいになるっていうか。
黒崎:あれってお年寄りになるにつれて子どもに戻るって解釈していたんですが、ただもともとの素が出るってことだったのかなって、いま思いました。これまで積み上げてきた一面が取れていくというか・・・。
白石:あー、親としての一面とか、仕事上の一面とかが取れてくってこと?
黒崎:はい。最近の話ですが、私の親も弟が自立し始めて「親」という役割から解放されつつあるからか、いままでとは違う一面が見えることもあって・・・。
白石:親の素が見えてきた感じなのかな。黒ちゃんが大人になったっていうのもある?というか、黒ちゃん的には自分はもう大人?
黒崎:あー、私が成長して親の別の一面に気づくようになった可能性もあります。でも、なんか自分が大人になったっていう実感、ぜんぜんないです笑。
白石:大人の実感・・・どうなったら大人の実感持てるんだろう。
黒崎:うーん、年金とか税金のことが手に取るようにわかるようになったら・・・?
白石:じゃあ2〜3年後には慣れてきてそうだから、大人の実感もてるのかな。
黒崎:わぁ絶対無理です!
・・・牛乳饅頭を食べる。意外とひんやり。ミルキーな風味。・・・
黒崎:・・・大人って年齢とか、知識とか、そんな側面じゃないですね、これ。
白石:確かに。なんか私、昔と比べたら素の自分のほうも、人との関わり方とか、受け止め方とか、物事の考え方とか、いろいろ内面的な部分も成長してると思うんだよね。これって社会化された自分からの影響もありそうで・・・なんか素の自分と社会化された自分が混ざっていって「大人」って感じになるのかな?
黒崎:なるほど!昔から変わらないところも勿論あるんですけど、その変わらないところが子どものまんまかと言われたらそういうわけでもないですし。社会の中で人と関わって、経験を積んで、学んで・・・。そういうことを通して大人としての自分が形成されているのかもしれませんね。
白石:そうだね。自分で大人の実感持つのって難しいけど、そうやって大人の余裕とかは生まれていくのかも。今日も大人の余裕で、好きなもの好きなだけ食べちゃうもんね。
黒崎:マトンもラムもスープもグリルも・・・。今日は最高の「大人の」休日ですね!
今日のシメ
「大人」ってなんだか余裕がある感じ。
でも、実は「大人」ってその人の全てじゃなくて、社会的な一面に過ぎないのかも?
その一面は、社会で人と関わりながら、役割を与えられたり見つけたりしながら構築されるみたいなんだけど、自分の一面がただ増えるんじゃなくて、素の自分と少しずつ混ざり合って自分の在り方が変化していくんだろうなぁ、それが大人の余裕に見えるのかなぁなんて思ったよ!
今回、白石と黒崎はひつじフェスで様々なひつじ料理を堪能しました。
成羊であるマトンを食べつつ、「大人」とは何かについて語り始めました。
議論の末、二人は「大人」のもつ多面性に気づいたのでした。
みなさんにとって、「大人」はどんなイメージですか?どんな時に「大人」だと実感するのでしょうか?

