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刊行記念、複製原画展の特別メニューもいただいてきました!

物語に出てくる料理が再現されて、びっくりです。それらは、新藤さん曰く、トルコの街の食堂の味。日本のトルコレストランで出てくる料理とは違うとのこと。優しい味で、肉やナッツドライフルーツの食感がなんとも素晴らしいのです!ぜひ、お試しあれ!

 

 東京ジャーミーも素敵です!!

『いのちの木のあるところ』(福音館書店)

 作:新藤悦子

 絵:佐竹美保

 

今回ご紹介したいのは、『トガル』7月号の「スナックまきこの大人エレベーター」にお客様として登場した、児童文学作家の新藤悦子さんの新刊です。

 

 『いのちの木のあるところ』が新刊のタイトル。カバーがとてもオシャレ! 黒い馬に乗っているのが主人公のトゥーラーン。王女様です。そして、トゥーラーンと見つめ合っているのがアフマドシャー王子です。二人の関係については、ネタバレになりますので、ここでは触れません。

 

 さて、みなさんは、「ディヴリーの大モスクと治癒院」をご存知ですか? トルコの世界遺産です。「ディヴリー」は、アフマドシャーが治めることになる国です。この物語は、ディヴリーに建てられることになった大モスクと治癒院を巡る、ダイナミックでロマンティックな歴史絵巻なのです。

 

 トゥーラーンはいろいろなことに関心を示して探求し、身分や地位にとらわれずさまざまな人たちと言葉を交わし、人間関係を築いていきます。違う国の人、違う文化、違う考え方、それらを排除することなく、寄り添って知ろうとする姿勢は、読んでいてとても気持ちがいいです。

 

 一方で、この物語は戦争の悲惨さや理不尽さも突きつけます。他国の侵略により親を殺され孤児になるキャラクターも登場します。戦争の場面は、読者を現実に引き戻します。この物語の舞台は約800年も前ですが、このような戦争が、今現在起こるなんて想像できませんでした。物語には、平和への祈りが込められています。

 

 そして、そして! 挿絵の素晴らしいことといったら!! 佐竹美保さんの描く挿絵にもびっくりします。特に、石の建造物の緻密な絵には心を奪われます。

おっと! ネタバレになるので、このへんで紹介は終わります。

 

 『いのちの木のあるところ』は、大人も虜にする本です。みなさん、ぜひ読んでください。

 

 【お知らせ】

 『いのちの木のあるところ』の挿絵の複製原画展が開催されています!

 

  • 会期:2022年7月23日(土)〜8月21日(日) 11:00〜18:00(金曜休み)

  • 会場:ユヌス・エムレ・インスティトゥート東京(東京ジャーミィとなり)

  • 階 展示スペース

東京都渋谷区大山町

 

◎耳寄り情報!!

 展示期間中、土日限定で、物語に登場するディヴリー料理が提供されます。

 メニュー:鶏肉と干しアンズの煮物・レンズ豆のスープ・バターライス・サラダ・サフラン入りのお米のプリン

 

詳細:

https://www.fukuinkan.co.jp/detail_contents/?id=195

 

 

◆行ってまいりました、挿絵の複製原画展◆

 

 物語の挿絵を手掛けたのは、佐竹美保さん。『魔女の宅急便』(角野栄子作、福音館書店)など多くの児童書の挿絵を担当しておられる画家さんです。新藤さんの前作『アリババの猫がきいている』(新藤悦子作、ポプラ社)の挿絵も佐竹さんが担当されました。佐竹さんの緻密な挿絵、圧倒されます!! 特に、物語に出てくるモスクの入り口の石門に施された浮彫の絵。複雑な模様の石門の写真をトレーシングペーパーに写して、描き出したそうです。

 7月31日に行われた新藤さんと佐竹さんのトークイベントには、コロナ感染拡大の影響でキャンセルが続出したものの、70名を超える参加者、子どもだけではなく児童書の研究者や児童書の読み聞かせや読書会をしている方々など多くの人たちがお二人のお話に耳を傾けたということです。「本当にいた人の話なんだ!」「本当にある場所の話なんだ!」などの感想が聞けたそうです。

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